お願いシリーズ

本当にありそうで怖い設定

10代の少年少女がターゲットになっているボクたちのドラマシリーズ、一作目は映画 転校生の題材にもなった『おれがあいつであいつがおれで』のドラマ版である放課後、その次作に少女同士のプラトニックな友情と愛情の狭間を描いた話題作『その時、ハートは盗まれた』だ。これが本当に10代の見る作品なのかという問いについては、あえて言及しない。それもそうだ、この2つ以上にもっと危ない、それこそリアルにそんなことしたら犯罪者扱いされてしまう、そんな作品まで制作されているからだ。

色々とインパクトある作品が送り出されていましたが、ボクたちのドラマシリーズ 1シーズン目のラストを飾ったオムニバスドラマとして放送されたのは『お願いダーリン!』という作品になります。覚えている人は覚えているでしょう、また筆者のように全く知らないからなんだこれ? というところから入る人もいるはず。タイトルからして恋人、もしくは夫婦を題材にした作品だと思うでしょうが、世界観がやはりとんでもないことになっていた。

なんと女子高生が高校の教師と婚姻関係にある、教師と生徒のイケナイ関係が繰り広げられている。逆に当時、この作品を見て生徒とこんな展開もありえるかもしれない、などと邪な気持ちを抱いた人もいるかもしれません。現実にこのドラマみたいな展開など普通ならあり得るはずないことだけは、言及しておこう。

ドラマたのしいよドラマ

おくさまは18歳のリメイク

凄いテーマでドラマを制作している、と思う人がほとんどのはず。ですがこの作品は内容や世界観こそ差異はあるものの、実は過去に放送されていた某テレビドラマを90年代風にリメイクしたもの、という認知が強い。以前にも似たような番組が制作されていたというのもすごい話ですが、何の作品かというと1970年代に放送され、ドラマの視聴率が最高30%オーバーも記録した『おくさまは18歳』になる。筆者は生まれていないので当時の事は知らないが、時代などを考えると無くはないでしょう。

今でこそ女性、それも高校生が結婚するなどという発想がないのが現代だが、かつての日本では未成年者で婚姻関係を結ぶほうが当たり前だった。その名残を残して、とすれば70年代に放送されたものでも妙な説得力と納得が垣間見える。そんな作風を90年代にも持ち込んだわけだが、10代の少年少女が見るドラマかどうかは甚だ疑問だ。

そもそも高校教師と女子生徒が結婚する、となったらどんなことになるかは見当がつくはず。今なら間違いなく『売春』やら『セクハラ』やら『犯罪者』やらと糾弾されてしまうでしょう。これも90年代だからこそ出来たドラマなわけで、今の状況で同じ内容をやれば確実に非難轟々なのが目に見えます。

憧れではあるのだろう

最近もたまにニュースにはなるが、『女子高生』というだけで興奮を隠し切れない男性は多いのだろう。最近でも教師ではないが、市の職員が電車内で女子高生相手に下半身を露出させてわいせつな行為に及び逮捕されるというものがあった。何やっているんだと言いたくなる、それと同時に何故見も知らぬ他人に対してそこまでの欲情を抱けるのかが、筆者には疑問だ。

そういう公の場で何かと不埒な行為に及ぼうとする人は理性よりも本能を優先するのかもしれないが、それをして社会的な立場を失ってしまっては元も子もないというのに。事実、お願いダーリン!の作中でも婚姻関係にある生徒と先生は互いの関係を卒業するまで秘匿し、一線も超えないという条件付きで結婚を認めたというのだ。そもそもの結婚を認める事のほうが大事のような気もしないが、そういう設定だと思って諦めるしかない。

似たような作品がある

リメイクとは違って、2000年代には『おくさまは18歳』・『お願いダーリン!』と似た世界観の作品が発表されている。タイトルも『おくさまは女子高生』と、見事にパロっているのかと言いたくなる内容だ。しかもこの作品、地味に人気が高いこともあってなんだかんだで当時は話題を振りまいたものだ。

教師と女子高生という関係を超えて、強く結ばれる男女の絆は素晴らしいとは思う。ただ立場的な事を考えたら、倫理的にまずいとみなされる現代ではあまり受けは良くない。

実写化が許せない方へ

なおのこと見せられない

10代の少年少女が見て面白いと感じるドラマを放送する、というのがボクたちのドラマシリーズの根底だ。ではこんなお願いダーリン!のような作品を10代、それも小学4年生くらいの子供に親が見るのを許可するかという話になってくる。恐らくだが、容認する親など限りなく0に近い数字でいないと言い切れるのではないか。

面白そうではある、ですが貞操観念というものを尊重するなら、見て良からぬ事を考えるようになっては教育上でもよろしくない。この時代、いかにドラマ作品の中には過激で見ているこちらが恥ずかしくなるような、そんな作品が発表されていた事実に度肝を抜かされます。